ヴァイオレットには戦場で聞いた忘れられない言葉があった。
それは、彼女にとって誰よりも大切な人から告げられた言葉。

「―――」

彼女はその意味を理解できずにいた。

とある時代のテルシス大陸。
大陸を南北に分断した四年間にわたる大戦が終結し、人々は新たな時代を迎えつつあった。

かつて「武器」と呼ばれた少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、戦場を離れCH郵便社で新たな人生を歩み始めようとしていた。

彼女はそこで相手の想いをすくい上げ言葉を紡ぐ「自動手記人形」という仕事に出会い、心を動かされる。
自動手記人形として働き始めたヴァイオレットは、人の心と向き合いながら、さまざまな感情や愛のかたちに触れていく。

あの時の、あの言葉の意味を探しながら。