• 脚本:吉田玲子 
    絵コンテ:石立太一 
    演出:石立太一、藤田春香 
    作画監督:角田有希、丸子達就、門脇未来、丸木宣明

ヴァイオレットは銃弾からディートフリートを守った。
不敵な笑みを浮かべ機関車から飛び降りたメルクロフ准将。
その真意に気づいたディートフリートは機関車の緊急停止を試みる。
仕掛けられた爆弾の撤去に向かうヴァイオレット。
和平反対派の思惑は彼らの手によって阻まれた。

そして、ライデンシャフトリヒとガルダリク帝国の和平調印式が行われ、戦争は終わった。
ヴァイオレットたちはライデンへ帰り、いつもの仕事に戻る。

飛行機で空から手紙を届ける航空祭を前にして、
C.H郵便社には代筆の依頼人がひっきりなしに訪れていた。
代筆に追われるドールたち。
カトレアとホッジンズは、ヴァイオレットにも自分の手紙を書くように勧める。
「今のあなたが思う通りに書けばいいのよ、心のままにね」
初めて書く自分の手紙―――

そこへ、ディートフリートがヴァイオレットを訪ねて来た。
連れて行かれたのは、ライデンのブーゲンビリア邸。
ヴァイオレットは、そこで初めてギルベルトの母親であるブーゲンビリア夫人と対面する。
息子を心から愛している夫人は、ヴァイオレットに語りかける。
「あの子は、生きてる。心の中で。だから決して忘れない。
思い出す度につらくても、ずっと想って生きていくわ。だって、今も愛しているんだもの」
「はい」―――。夫人の言葉に、ヴァイオレットは強くうなずいた。

航空祭当日。
たくさんの想いがつまった手紙は、空から風に乗って大陸中へ旅立った。
ヴァイオレットも手紙を書いて空から飛ばす。
「親愛なるギルベルト少佐――」
その手紙が届くと信じて――。

C.H郵便社に依頼をすれば、大陸のどこへでも彼女はやって来る。
水色の日傘を差して、エメラルドのブローチをつけた、義手の自動手記人形が。

「お客様がお望みなら、どこでも駆けつけます。
自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです」

13話コンテ・演出担当しました。石立です。

ヴァイオレットの瞳に映るその世界は、初めから輝いていて、その事にヴァイオレット自身が気づけたのでは無いかと思います。
感じ、知り、思い、人の世界は広がっていき、良い事ばかりではないですが、それでも美しいこの世界を、美しいと思える様になったヴァイオレットを通して、自分のことの様に嬉しく思える。
そんな作品になっていたらいいなと思います。

本当に、ここまでお付き合い頂きまして、
本当に、ありがとうございます。

無垢さとはなんだろう、感情がわからないとはどういうことだろう…
出演が決まってからこの1年、常にヴァイオレットのことを考えていました。
あまりに人間離れしていたヴァイオレット。でも不思議と、マイク前に立つと迷いなく演じられ、彼女と一緒に自分も成長していくような感覚がありました。

物語と絵に心を鷲掴みにされ、これ程までに「この役は絶対私が演じる!」と強く願ったのは、初めてでした。
そんな彼女を演じられて、とても幸せです。最後までヴァイオレットの成長を見守って下さり、本当にありがとうございました。
また、ヴァイオレットとして皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。
お客様がお望みならどこでも駆けつけます!