劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

2024.07.03/Event

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』海外オーケストラ・コンサート~in 北京~オフィシャルアフターレポート

2024年6月8日(土)中国の北京中山公園音楽堂にて『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズ初の海外オーケストラコンサートが開催されました。
中国で活躍する帝玖管弦乐团(Imperial 9 Symphony Orchestra)とTRUEさん、茅原実里さんが登壇し、今回の公演ならではのアレンジを加えながら、2021年に東京で開催されたオーケストラコンサートの演出や音楽が再現されました。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の音楽が海を渡って届けられた様子をお伝えします。

故宮・紫禁城近くに位置する会場には、1,300人以上のファンが集まりました。高揚感に満ちた会場の明かりが落とされると『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の冒頭・時計の音と轍の映像が始まり、指揮者の弦上さんとTRUEさんが拍手で迎えられました。1曲目のTVアニメ版のオープニング主題歌『Sincerely』は、ピアノとTRUEさんの歌声から始まります。互いに視線や呼吸を合わせるようにして紡がれる音色と歌声にオーケストラの音楽が重なり『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の世界が会場全体に広がりました。

TVアニメ版の日本語ナレーションが流れると、現地の言葉に翻訳された字幕がスクリーンに映し出されました。オーケストラコンサートの開幕の余韻に浸る観客も、ナレーションが続くにつれ次第に『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の世界へ引き込まれていきました。

机に載せたタイプライターと椅子が舞台手前に用意されると、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの装いに身を包んだ奏者が登壇。TVアニメ版の劇伴メドレーに合わせて、本物のタイプライターの音が手紙を綴るように鳴り響き、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの姿を彷彿とさせました。

続いてTRUEさんが挿入歌『Letter』を披露。スポットライトに照らされながら観客へ歌声を届ける姿は、劇中内の歌姫イルマの映像と重なります。温かい拍手の中、繋がるように茅原実里さんが登壇。第9話スペシャルエンディング主題歌『Believe in...』をカバーにて披露しました。TVアニメ版の軌跡を辿る映像が流れ、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの想いに寄り添うように、情感豊かな歌声が会場全体を包み込みました。

外伝の楽曲から幕間を挟んだ後、TRUEさんと茅原実里さんが一緒に登壇し、現地の言葉を交えながら観客へメッセージを届けました。「皆さん、楽しんでいますか?」という問いかけに、客席から拍手や歓声が沸き起こり、会場がひとつになりました。
続いて2人で作った大切な曲として『ふたりごと』が紹介され、初のオーケストラアレンジでのコラボレーションが披露されました。弾むように掛け合わされる歌声と『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の音楽を積み重ねてきた2人だからこその特別なハーモニーがオーケストラとともに届けられ、観客の心に染み入りました。

劇場版の楽曲と茅原実里さん、TRUEさんの歌唱が届けられ、オーケストラコンサートは最高潮を迎えます。鳴り止まない拍手の中、アンコールではTRUEさんが登壇し『Violet Snow』をカバーにて披露。中国公演のメインビジュアルでも描かれた、ハープが奏でる繊細な旋律とTRUEさんの伸びやかな歌声が会場の隅々まで響き渡りました。客席からはさらに大きな歓声と拍手が湧き、しばし涙ぐむ人もいたようです。

茅原実里さんが登壇すると、TRUEさんと指揮者の弦上さんの3人に花束が贈られました。花束を手に語られるTRUEさんと茅原実里さんからの愛に溢れるメッセージと「謝謝」(意味:ありがとう)に応えるように、再び観客からは割れんばかりの拍手と大きな歓声が贈られました。最後に記念写真のアナウンスがあると、会場は観客からのまばゆい光に包まれ、奇跡のようなひと時が写真に収められました。世界中で愛される『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の音楽が、またいつの日か届けられることを願って。

  • 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン オーケストラコンサート2021」Blu-ray 好評発売中
  • 2021年の東京公演はこちらでお楽しみください。
  • 「きゃにめ」通販サイトはこちらから
  • https://canime.jp/product/PCXE000051016/
< Back to List